2023年10月27日  | 更新:2023年12月27日

なぜ採用サイト制作において、マーケティングが必要なのか?

採用サイト制作におけるマーケティングの重要性を解説しているWeb制作会社のチームマネージャー
前回の記事で、採用サイトを制作すべきだとお伝えしました。前回を読んでいただいた方の中には、すでに近くの採用サイト制作会社に依頼しようと考えている方もいるかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。
確かに採用サイトは必要ですが、制作を依頼する前に必要なことがあるとご存知でしたでしょうか。
実は、採用サイト制作には、マーケティングが必要不可欠なのです。

今回は、なぜ採用サイト制作において、マーケティングが必要なのか、その4つの理由をお伝えします。

採用サイトのターゲット設定をするため

理由1つ目は、採用サイトのターゲット設定をするためです。ターゲット設定は、自社の採用サイトだけでなく、採用活動全体で発信する情報を決めるためにも重要な工程です。STP分析などのマーケティングを活用し、ターゲット設定を行うことで、自社のターゲットに合わせたコンテンツを用意することができます。

逆に、採用ターゲットを設定しないことによる悪影響があります。採用ターゲットを設定しないと、自分達が伝えたい情報を発信してしまったり、自分達の好きなデザインで採用サイトを制作してしまったりと、求職者を無視した採用サイトが出来上がってしまいます。

採用サイトのゴール設定をするため

理由2つ目は、採用サイトのゴール設定をするためです。ゴール設定をすることで、採用サイトの成功目標が明確になります。また、ゴールを達成するためのサイト構成もしやすくなります。

採用サイトのゴールは「応募させる」だけではありません。
では、採用サイトのゴールとは一体、何でしょうか?例えば新卒であれば「応募させる」の他に「説明会に参加させる」や「インターンに参加させる」などが考えられます。「説明会に参加させる」であれば、説明会でどういうことを話すのか、誰が話すのか、いつ開催するのか、場所はどこで開催するのか、など、サイトに掲載するものが変わってきます。ゴールによって、サイトに掲載するものは変わるのです。

このように、採用サイト制作のゴールは複数存在し、それによって採用サイトのコンテンツも大きく変わります。SMARTの法則、AISASなど、マーケティングを活用したフレームワークでゴールを設定します。

採用サイトのコンセプトを設定するため

理由3つ目は、採用サイトのコンセプトを設定するためです。採用ターゲット設定やゴール定義を行っただけでは十分とは言えません。ターゲット・ゴールに沿って、採用サイトのコンセプトを決める必要があります。性別・年代によって魅力的に感じる採用サイトの見た目は違います。

採用サイトのコンセプトを設定することで、採用ターゲットにとって魅力的かつ記憶に残るサイトを制作しやすくなります。ここでも、マーケティングフレームワークの3C分析やクロスSWOT分析、AIDMAなどを活用して、魅力的なコンテンツを設計していきます。  

ここで出てきた「コンセプト」はよく使われる言葉ですが、理解しきれない人もいると思います。
コンセプトとは、デザインをする際に基本とする指針のことです。テーマとよく混同されがちな言葉ですが、2つには大きな違いがあります。
テーマとコンセプトの違いを解説した図 テーマはお題・主題のことで、コンセプトはテーマを解決するための手法のこと。
テーマとは、お題や主題・課題のこと。コンセプトは、それぞれのテーマを解決するための手法のことです。
テーマは課題に対してひとつだけしかありませんが、コンセプトは複数存在します。

例えば、採用サイトで考えてみましょう。仮に、採用サイトのターゲットが20代の男性で、企業に求めているものが「自分が成長できる環境」だとします。作る採用サイトのテーマが、「会社にマッチした人材の採用」だとしますね。

上記で仮決めしたターゲットに対してどのようにすればテーマが達成できるのかを考えてみると、以下のようなコンセプトになります。
  • ターゲット:20代男性で、自分が成長できる環境を求めている。
  • テーマ:会社にマッチした人材の採用。
  • コンセプト:
  1. 新たな価値を創造する仕事ができることがわかる採用サイト。
  2. 自己学習できる環境になっていることがわかる採用サイト。
  3. 若いうちからたくさんの仕事に携われることがわかる採用サイト。 など

そして、上記のように決まったコンセプトに沿って、どのような情報・コンテンツが必要なのか、詳しく設計していく流れになっていきます。

採用サイトの成長戦略を設定するため

理由4つ目は、採用サイトの成長戦略を設定するためです。採用サイトは制作するだけが、真の目的ではありません。成長戦略をきちんと立て、採用サイトのコンテンツをどのように充実させるのか、どういった情報発信を行っていくのかなど、公開後の運用をしっかりと行う必要があります。

これはまだ先の話ですが、採用サイトの成長戦略を設定する上でも、マーケティングは役に立ちます。サイト運用に関しては、PDCAやOODAループなどのフレームワークを活用し、マーケティングを行うことで、長期的な視点でのサイトの更新や改善の方針を定めやすくなるのです。

まとめ

今回は、なぜ採用サイト制作においてマーケティングが必要なのかの4つの理由について解説しました。
採用サイト制作においては、マーケティングが必須です。もちろんそれを採用サイト制作会社がおこなってくれることもありますが、制作会社が間違っている可能性も高いです。

そういった制作会社の間違った提案の言いなりにならないためにも、マーケティングによる調査や分析を行うことをおすすめします。

次回は、今回の記事でも触れた「採用サイトでのターゲット定義の重要性」について解説します。

…とは言ったものの、見ていただいて難しいと思われたかもしれません。また、「面倒なことはうちにはできないよ」と頭を抱えた方もいらっしゃるかもしれません。

そういった悩みのご相談もAliveCastで承っております。一人で解決が難しいこと、少しでもお力になりたいと考えています。お困りごと・ご相談ありましたら、お気軽にご連絡ください。一緒に悩みを解決しましょう。

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記事の執筆者について

西 隆晴

アシスタントクリエイター新卒採用担当

福岡県生まれ福岡県育ちの福岡オリジン。産まれてこの方23年、福岡で育った福岡人。
やりたいこと全部やる。超行動型クリエイター。思い立ったらすぐ行動。うまくいかなくてもすぐ行動。そんなエネルギッシュなデザイナーです。

マーケティングはもちろん、仕事の効率化ノウハウや休み方、心理学など役に立ちそうなものはなんでも勉強してます。
誰かの悩みに寄り添って、共に解決する手助けをしたいといつも考えていますので、自分自信が採用担当として学んだことをベースに皆さんに有益な情報をお伝えしたいと思います。

西のFacebookを見る >

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