2023年11月17日  | 更新:2023年12月20日

採用サイトにおける採用サイトの目標明確化の重要性

前回の記事では、採用サイトの目的を定義する重要性について説明しました。採用サイトは、企業のブランディングや応募者の獲得など、さまざまな目的に応じて作成されますが、その目的を達成するためには、採用サイトの目標を明確にすることが必要です。なぜなら、採用サイトの目標を決めることで、以下の3つのことが実現できるからです。

  1. 採用サイトの戦略が明確になる
  2. 採用サイトの効果の測定と評価がしやすくなる
  3. 資源の適切な配分が可能になる

また、採用サイトの目標を決めることは、採用活動全体の効果を高めるためにも欠かせません。今回は、採用サイトの目標設定の重要性を探ります。

そもそも、目標とは?

採用サイトの目標を決めるということは、採用サイトで何を達成したいかを明確にするということです。では、そもそも目標とはどういうものなのでしょうか。
目標には、KGI(Key Goal Indicator)KSF(Key Success Factor)KPI(Key Performance Indicator)という3つの指標があります。

KGI(主要目標指標)

採用活動全体の最終的な成果目標のことです。例えば、「2023年度中に100人のエンジニアを採用する」というようなものです。

KSF(成功の鍵となる要因)

KGIを達成するために必要な成功要因のことです。例えば、「エンジニア向けの魅力的な求人広告を作成する」「AI技術者に特化した採用媒体を活用する」というようなものです。

KPI(主要業績評価指標)

KSFを達成するために必要な具体的な数値目標のことです。例えば、「エンジニア向け求人広告のクリック率を10%以上にする」「AI技術者向け媒体からの応募者数を月平均20人以上にする」というようなものです。

説明したものを図にまとめると以下のようになります。目標がどんなものなのか、理解した上で、続きの文章を見ていってください。

採用サイトの目標であるKGI/KSF/KPIについての図解。

採用サイトにおける目標明確化が重要な理由

1.採用サイトの戦略が明確になる

採用サイトの目標が決まり、目標を達成するための戦略設計を進めている制作チーム

重要な理由1つ目は、採用サイトの戦略が明確になるからです。KGI/KSF/KPIを明確に設定することで、採用サイトで達成したい効果や、効果達成に向けて何をいつまでに達成すべきかが明確になります。採用サイトの目標を設定することは、企業の人材獲得戦略において重要な役割を果たします。目標設定は、採用サイトの戦略を明確化し、効果的な人材確保に必要な行動計画を立てるための基盤を提供します。

さらに、戦略が明確になることで、KPI(主要業績評価指標)を設定し、その進捗を定量的に追跡できるようになります。進捗の監視と評価により、戦略の有効性を検証し、必要に応じて迅速に調整を加えることが可能です。

例えば、ある企業が採用サイトを通じて技術職の採用20人を目指しているとします。(KGI)その場合、企業は訪問者数、応募者数、応募者の質などをKPIとして定期的に追跡する必要があります。ここで重要なのは、どの項目をKPIとして設定するのかではありません。自社の採用サイトの目的が達成できそうなKPIを設定するということです。

応募者数のみをKPIとして設定してしまうと、KGI「技術職の採用20人」は達成できるかもしれませんが、その後の選考で「この人、自社に合わないな」のように求職者の質が下がってしまう、また、内定につながったとしても早期退職者が出てしまっては元も子もありません。

きちんとKPIを設定し、四半期ごとにこれらのデータを評価、目標達成に向けた進捗状況を確認します。もし応募数が少ない場合、広告のメッセージや対象媒体を変更するなど、具体的な戦略の調整をする必要があります。

したがって、採用サイトの戦略を明確にすることは、目標達成に向けた進捗の追跡と評価を可能にし、適切な戦略調整によって採用効果を最大化できるため、非常に重要です。

2.採用サイトの効果の測定と評価がしやすくなる

採用サイトの目標が決まったことで、効果の測定がしやすくなり、改善が捗る制作チーム

重要な理由2つ目は採用サイトの効果の測定と評価がしやすくなるからです。KPIに基づくデータ分析により、採用サイトの効果を具体的に評価し、改善すべき点が明確になります。効果の測定と評価が容易になることで、企業は採用サイトのパフォーマンスを具体的に把握し、どの活動が成功しているか、どこに改善の余地があるかを明確に識別できます。これにより、効果の低い活動を特定し、リソースの再配分や戦略の修正を迅速に行うことが可能となり、結果として全体の採用効率を高めることができます。

たとえば、採用サイト訪問者の行動パターンを追跡し、どのページが最も興味を引いているか、どこで離脱しているかを分析します。この分析を行った結果、多くのユーザーが応募フォームに到達する前にサイトを離れていることが判明した場合、応募フォームまでの導線がわかりにくくなっていたり、企業のことを魅力的に感じていなかったりしていることが推測できます。その結果から、フォームの使いやすさの改善や、訴求力を高めるための具体的なアクションを考えることができます。

また、KPIを設定することで効果が明確になり、問題に対して原因調査を行い、対策を打つことも出来ます。例えば、採用サイトの閲覧者のうち、平均5%が応募してくるというデータがあったとします。しかし実際には1%にも満たない場合、内容やサイト上の導線に問題がある可能性があります。

したがって、採用サイトの効果の測定と評価がしやすくなることは、採用戦略の改善に直結し、組織全体の採用成果を最大化するために重要です。

3.資源の適切な配分が可能になる

資源の投入効果が明確になり、無駄な投資を減らせた採用担当者

重要な理由3つ目は資源の適切な配分が可能になるからです。KPIの分析により、資源の投入効果が明確になります。これにより、無駄な投資を減らし、採用プロセスを効率化することが可能になります。例えば、特定の職種への応募が目標に達していない場合、その職種に対する広告予算やリクルーティング活動を強化することで、より効果的な結果を得ることが可能です。

具体的には、企業が各職種別の応募数や応募者の質をKPIとして追跡し、それに基づいて求人広告や採用サイトのコンテンツの予算配分を最適化することが挙げられます。たとえば、AI技術者の求人に対する応募が目標に届かない場合は、AI関連の技術セミナーやオンラインコミュニティに広告予算を重点的に割り当てることで、目標達成へと導くことができます。

したがって、KPIに基づく資源の適切な配分は、採用活動における効果と効率を最大化し、結果として全体的な採用コストを最適化するために不可欠です。

まとめ

採用サイトの目標を明確にすることの重要性について詳しく掘り下げました。採用サイトの目標の明確化は、採用活動の効率化と効果の最大化のために不可欠です。明確な目標設定は、企業が戦略的に採用活動を行い、適切な人材を獲得するための基盤を提供します。最終的には、このアプローチが採用の成功へと繋がり、企業の成長と発展に寄与することになります。

ただ、この記事をお読みの皆さん、採用サイトの戦略立案や目標設定、リソースの最適な配分について不安や疑問をお持ちではありませんか?
もしそうであれば、どうぞ私たちにご相談ください。私たちは、採用プロセスの効率化と最適化の専門家として、あなたの抱える問題に対する具体的なソリューションを提案します。

記事の執筆者について

西 隆晴

アシスタントクリエイター新卒採用担当

福岡県生まれ福岡県育ちの福岡オリジン。産まれてこの方23年、福岡で育った福岡人。
やりたいこと全部やる。超行動型クリエイター。思い立ったらすぐ行動。うまくいかなくてもすぐ行動。そんなエネルギッシュなデザイナーです。

マーケティングはもちろん、仕事の効率化ノウハウや休み方、心理学など役に立ちそうなものはなんでも勉強してます。
誰かの悩みに寄り添って、共に解決する手助けをしたいといつも考えていますので、自分自信が採用担当として学んだことをベースに皆さんに有益な情報をお伝えしたいと思います。

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マーケティングはもちろん、仕事の効率化ノウハウや休み方、心理学など役に立ちそうなものはなんでも勉強してます。
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